わたしがわたくしとして編み続けていられるために|ニット作家 浅田陽子

2020年8月アーカイブ

AH ! ― 桔梗 ―

 

わが家の桔梗です。毎年この時期に、美しい花を咲かせてくれます。

 

 

 

そう言えば、昨年の夏は・・・、P1160606.JPG

 

寝たきりでもう動けなくなった母に、

鏡を利用して、わが家の庭を

時々、見てもらっていました。

 

 

亡くなる数日前の母は・・・、

鏡をのぞき込んで懸命に、

この白い桔梗を探していました。

 

 

 

 

 

 

十数年前、父が突然、逝ってしまった朝、この花が咲いていた事などを

母は思い出していたのでしょうか?

 

 

「見える?」と私が問うと、母は微かに頷いていたので、

この白い桔梗は、母がこの世で最後に見た花、と言う事になります。

 

 

 

 

P1160605-001.JPG

 

 

 

 

あれから1年、世の中もわが家のあり様も

随分と変わってしまいました。

 

 

現在制作中の「帰森Ⅷ」の作品は、「帰森Ⅶ」と、ほぼ同じ素材を使用していますが、

新たに追加した糸もあります。

 

 

 

☆「 スキーコットンリネン ~夏衣~ 」P1160628.JPG

 

こちらは、綿と麻(リネン)の混紡糸でシャリ感があり、

撚りが強くかかっている為、光沢があります。

今回は、ベージュ系の3色を数多購入。

 

3本どりにして鹿の子編みにしたり、

他のコットンと2本どりにして、縄編みにしたりして、

使用しています。

 

 

 

 

 

 

 

☆「 マスターシードコットン 」P1160627.JPG

   (ダイヤ毛糸株式会社)

 

マスターシードコットンとは・・・、

綿花の女王といわれる

「海島綿」の遺伝子をベースにした新品種で、

繊維長が極めて長く、また繊維1本1本が細い為、

ソフトでやさしい風合い、

さらにノーブルな光沢に優れています。

(商品ラベルの解説より)

 

 

 

 

 

 

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以上、新たに追加した2種類の糸で、作品に静かな光沢と

色彩の広がりを、演出させています。

 

 

 

AH ! ― 初夏の剪定 ―

 

南庭の剪定を行って頂きました。

もじゃもじゃだった皐月(さつき)が、この通り!

 

Before ⇒ After

 

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※ 夏の剪定は毎年、北庭の梅の木と南庭のサツキだけをお願いしています。

今年の梅の木の剪定は、春の自粛期間中に私が頑張りました!

 

 

 

 

P1160604.JPG

 

 

 

お盆の準備が少しづつ整っていきます。

 

 

まるまりて眠る母より聞こえ来ぬ母がはは呼ぶ声はマシュマロ

浅田陽子 (2019年夏)

 

 

 

 

P1160615.JPG    マシュマロの様に輪郭がフワフワとした、母の声。

 

    母: 「おかあちゃん・・・」 

 

    まるで幼い子供が母親に甘えるような・・・、

    ミルクの香りがするような・・・。

 

    その夜の、母のひと言が、

    今でも私の耳底に、流れて止まないのです。

 

  

 

 

 

 

  丁度、昨年の今頃の出来事でした。

 

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