わたしがわたくしとして編み続けていられるために|ニット作家 浅田陽子

2010年9月アーカイブ

 

★秋のアートニット展のお知らせです。

 

   

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今年は西の小京都、山口市の秋を背景に、

一ノ坂川 沿いのギャラリーにて開催いたします。

 

山口県では未公開のExhibition作品や、

アトリエ オリジナルの販売作品の展示を

予定しています。                          

 

  

★ギャラリー ラ・セーヌ  

 

 

宜しかったら、どうぞご高覧くださいませ。お待ちしています。 

 

 

ラ・セーヌ地図-1.jpg                                

                                                                           ※店の奥に駐車場があります。 

  
 
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Atelier imagination
淺田陽子アートニット展
 
 
        
 
     08たまきはる.jpg会期 / 2010年11月19日(金)~23日(火)  
              10:00 ~18:00 (最終日は17:00 まで)
 
     
     会場 / ギャラリー ラ・セーヌ 
           山口県 山口市 後河原121 
               TEL 083-922-4009
   
 
 
 
 
       お問い合わせ / TEL・FAX 0835-22-5407 (淺田陽子)
                     または、この ホームページ・メールフォーム より・・・
 
  
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TankaTanka 「駅舎」 vol.33

 

歩みゆく畦道に沿ひ曼珠沙華 あかく咲きゐき 出征の朝            浅田 正義

 

 

 

 

P1010523.JPG     わたくしの父が晩年、

     その朝を回想して詠んだ歌です。

 

     繰上げ卒業、学徒動員・・・

 

 

     二十歳の父は、どのような想いで、

     この花を見ていたのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

この花が咲く頃になると毎年、父はひとりで生まれ故郷の町を訪れていました。

 

 

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風鎮の重たさほどの 喜びと哀しみありて 駅舎に立てり            浅田 陽子

 

 

 

 

 

 

  ★ 「TankaTanka」 とは・・・ 

 

 

 

シベリアの夕陽と言ひて父の見る 飴色の月 尾根を離るる                     浅田 陽子

 

 

 

 

 

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シベリア抑留、強制労働、

 

父の3年3ヶ月・・・

 

 

 

 

 

昨夜は十五夜、今日はFull Moon・・・  そこで今日は、月をテーマにした作品です。

引き続き 「セーター塾」掲載作品 をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

P1010287.JPG   ―お題 「 円(まる) 」― 

     作品タイトル 「 Moonlight Night 」 

      「毛糸だま」 (日本ヴォーグ社)

                1993年10月号より 

     

 

   ― イメージ ―  

      満月の夜、

      光を放つ月、

      在るものは皆、金色に輝き、

      ゆらめく・・・

 

 

 

 

 

 

 

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  なめらかな曲線を出す為に、

  気の遠くなるような割り出し計算をしています。

  編み製図を見ると、電車の時刻表?のよう・・・

 

  きっと、編み針を持っている時間よりも、

  電卓をプッシュしている時間の方が長かった、と思います。

  その甲斐あって、黒先生より4度目の特選をいただきました。

 

 

 

 

背後より・・・

 

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このころ、もっと自分らしく表現するには?と、

「セーター塾」提出用作品の制作に没頭していました。

黒ゆきこ先生や編集部の方々のお言葉を、何よりの励みとして・・・

 

  

このような機会を与えて下さった 「毛糸だま」(日本ヴォーグ社) と

編物に集中できる環境を整えてくれた、家族に

 今でも、深く感謝しています。

 

 

AH ! ― 十五夜 ―

 

今日は、待ちに待ちたる十五夜、

月が大好きな私には、1年のうちで最も大切なひと日なのですが、

 

朝からヒドイお天気・・・

 

 

 

 

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諦めかけてていたところ・・・

 AH!

 

 

 

 

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タイソウおぼろな月で、すぐに見えなくなってしまいましたが、

こういう出逢いも、素敵かも・・・?

 

 

 

AH ! ― 釣りデビュー ―

 

おばあちゃんがデイサービスにて、クルージング&フィッシング デビュー!

 

 

 

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初めての収穫は、鯵の赤ちゃん2匹と、コノシロ?のお子ちゃま2匹! 

 Congratulation・・・

 

 

 

声低く アブラカタブラ唱へつつ 大蟷螂が こちらを向けり             浅田 陽子

 

 

 

 

 

 

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カマキリのカメラ目線・・・しばらく続く!

 

 

 

 ★ 「TankaTanka」 とは・・・  

 

作品集 「 青い鳥 」 vol.8

 

 「セーター塾」作品の続きです。

 

 

 

 

P1010277.JPG ―お題 「しあわせ 」― 

 作品タイトル 「青い鳥」 

   「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)

                1993年2月号より 

     

 

  ― イメージ ―  

  メーテルリンクの戯曲 「青い鳥」の

  摩訶不思議な世界を、表現してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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     日常のささやかな幸福に、

     ふっと気付いたときの、喜び・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

P1010283.JPG   ポプコーン編みから左右に編み出す技法で

   不規則な縦の曲線を配置しています。

 

 

 

     引き返し技法で埋めていった、

     青のミックス糸・・・

     編地に変化を持たせた、刺繍・・・

     アクセントとして用いた、

          濃紺の糸の分量・・・等、

      黒先生より高く評価して頂き、

     3回目の特選を頂いた作品でした。

 

 

 

 

 

 この頃から、単なるウエアー的なものではなく、

衣状の抽象画?のような作品形態になってきたようです。

 

現在この作品は、タペストリー感覚で、壁面構成に使用したりしています。

 

 

 

10月のワークショップにて、使用する糸を購入しました。

  

デザインは、早くから決まっていたのですが・・・

イメージに合う、きれいな色の糸が見つかって良かったです。 感謝!!

 

 

 

 

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― 「秋の1日ワークショップ」 の お知らせ ―

 

 

10月24日(日)は定員になりましたので、申し込みを締め切らせていただきました。

 

現在、他の日にちを調整しておりますので、

参加をご希望の方は、9月30日までにお申し込みください。

 

TEL・FAX(0835)22-5407

メールフォームはこちら

 

 

 

 

★ワークショップの詳細はこちらから・・・

 

 

 

 光りつつ盛り上がり来る海原に 「どーだ!」と吾は からだ拡げる       浅田 陽子

 

 

 

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「ラ ・ マンチャの男」 状態・・・?

 

 

 

 

 

 

 

P1010384.JPGいやいや、おとなしく

ティータイムを楽しんでいる方が、賢明です。

 

 

 

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 ★ 「TankaTanka」 とは・・・  

 

 

マフラー2本、完成!

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P1010423.JPG     キシキシと編み辛いのは、

     シルク100%の証し・・・

     その代わり、高級な質感と色彩は、

     一味違います。

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、11月のアートニット展で販売作品として展示を予定しています。

宜しかったらどうぞご高覧くださいませ。

 

 

 

 

※個展のご案内は、また詳細が決まり次第

このブログにてお知らせいたします。

 

 

 

 

AH ! ― 安息日 ―

 

 

今日は安息日・・・

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   大好きな歌人の最新歌集と

   おいしい紅茶で

   日曜の午後を楽しみます。

 

   ありがとうございます。

 

はちきれて桔梗(きちかう)咲きぬ 繰り返しビル崩落を伝ふる朝に      浅田 陽子

 

 

 

 

 

 

P1000772.JPG世界中の視線が

アメリカ合衆国に集まった

9.11 から今年で 9年 になるそうです。

 

 

 

 これは、その9年前に詠んだ作品・・・

 

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―  9.11 ―

 

テレビのニュースから、リアルタイムで流れてくる映像は、

よくある映画とあまり差異はなく、私の思考は現実に追いついていけませんでした。

 

その後、しばらくしてからです。

世の中が、底知れぬダークな世界に向かっている事に、気付いたのは・・・ 

 

 

 

 

 

 「セーター塾」作品の続きです。

 

 

 

P1010267.JPG―お題 「中国 」― 

 作品タイトル 「黄砂、舞う」 

   「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)

                1992年6月号より 

     

 

― イメージ ―  

  黄砂舞う、中国大陸

  茫漠と続く丘陵、 乾いた砂、

  夕陽の照り映える大地・・・

 

 

 

 

 

 

 

P1010270.JPG   この頃、特に気に入っていた藤編みを

   少し曲線的に配置して、構成しています。

 

 

   重なり部分は2重にならないように、

   カットして編んでいます。

 

   細かいパーツも、キチンと割り出し計算をして

   はめ込んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィンランド製のこの糸が、またオモシロイ・・・  

 

同じ糸の種類ですが、色の出具合が様々で実に不規則。

このわがまま?な所がイイ! 輸入糸の特徴・・・

 一応全体の色のバランスを考えて、配置しています。

 

 

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自身のウェアー  主にパーティー用として、とても重宝・・・ 

 

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作品のイメージから始まり、思わず話が弾む事もあります。 

手作りニットの 素敵なところ・・・

 

 

 

 

深追ひの恋を想へば たつぷりと水とりぞうさん 「おわり」の目盛り       浅田 陽子

 

 

 

 

 

P1010370.JPG    我が家の ぞうさん達・・・

    48個 プラス 2個 (前回の回収忘れ)

    計50個    ん~っ す・ご・い!

 

 

 

    しかし、これからが大変・・・

 

 

 

 

 

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最近の容器は、簡単に水を捨てられるように、考えられてはいるのですが・・・

ゴミとして出す時に、とても かさばります。

 

しかたなく、以前のようにバラして、重ねて燃えるゴミへ、

年に3度の「ぞうさん替え」、無事完了!

 

 

 

★ 「TankaTanka」 とは・・・  

 

 

 

旅先で出合った不思議な糸・・・

シルクモールの多色糸を使って、マフラーを作ります。

 

 

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一見地味・・・しかし、よく見るとゴージャス!!ってカンジに仕上げたいのです。

シンプルな着こなしに重宝な、ワンポイントマフラー

 

制作スタート・・・

 

 

 

AH ! ― 野菜パウダー ―

 

P1010069.JPG  こちらは、山口県の特産品を取り扱うお店です。

  ここで1年前くらいに、

  とっても便利なものを見つけました。

 

      おいでませ・・・ 

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AH !野菜パウダー・・・!

(国産野菜100%使用)

 

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はじめは、キレイな色彩のパッケージが気になり、手に取ったのですが、

中味?もなんだかおもしろそう・・・

その時には確か、3種類くらいを購入したハズ。

 

 

 

 

 

今では特に、パン作りの時に欠かせません。 

 

 

 

 

★こちらは、くるみ入り かぼちゃパン ! 

カロチンたっぷり・・・

P1010079.JPGP1010089.JPG

 

 

 

 

 

 

 

P1010084.JPG     ★こちらは、むらさき芋 パン!!

          ほのかな甘さがタマリマセン

          色もキレイ・・・

 

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この他にも、シチュウに入れたりケーキのスポンジ生地に混ぜたり・・・

パウダーなので、使い方も工夫次第です。

 

 

 

 

「お野菜畑」 で検索されら、詳しいレシピや購入方法も掲載されています。

県外の皆様、宜しかったら山口県の特産品をど・う・ぞ・・・!!!  

 

 

 

 

 

逢へさうで逢はずに過ぎつ カーテンの朝霧色がすこしふくらむ        浅田 陽子

 

 

 

 

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「朝霧色」 は、わたくしの造語。

 

「逢はず」 か?「逢へず」 か?迷いましたが、結局 「逢はず」

ここが、ビミョウなところ・・・

 

 

 

 ★ 「TankaTanka」 とは・・・  

 

 

 

作品集 「 裏通り 」 vol.6

  

「セーター塾」作品の続きです。

 

 

前回までは「セーター塾」作品の、夏糸バージョンをご覧頂きましたが、

今回からは掲載順 (制作年の古い順)に、ご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

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―お題 「写真 」― 

 作品タイトル 「裏通り」 

   「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)1992年4月号より 

     

 

― イメージ ―  

  闇の中より点々と ともる街灯、

  不規則に続く石畳、入り組んだ路地裏・・・

  パリの裏通りの写真より、イメージを膨らませて

  デザインしてみました。

  

 

 

 

 

  右脇から見たところ・・・

P1010261.JPG求心編みを自分なりにアレンジし、4箇所~5箇所に

中心を置いて展開しています。

 

 

ダークなシルクウールと、ビビットなアクセントヤーンの

組み合わせが、結構気に入っています。

 

 

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こちらは、背面から見たところ・・・ 

P1010263.JPG 

 

 

この作品は 「セーター塾」に初めて提出した作品でした。

黒先生より、過分のお褒めのお言葉や特選を頂き、

タイソウ感激した事を覚えています。

 

 

イメージしたモノを形にする喜び・・・

現在の私の原点が、ここに在ります。

 

 

AH ! ― 言葉の宝物 ―

  

昭和32年、ある会社の文化部が、当時活躍中の俳人・歌人・柳人・作家・・・等、

10人を対象に、「どういう新人を望むか、その習作態度について」・・・というタイトルで

アンケートを行いました。

その中で、歌人の橋本武子先生 は次のように答えておられます。 

 

 

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橋本武子

 

 △自分自身の眼で見たものを、自分自身の言葉で

P1000981.JPG 表現しようと努力する人。

 △自然を愛し、生活を愛し、どの様片な隅からも

 幸福を拾ひ上げることの出来る人。

 △逆に考へれば短歌をやっているといつの間にかさうした

 生活態度が身について来るとも云へませう。短歌は、自己

 追求の詩、或いは告白の文学とも呼ばれています。

 よろこびも悲しみも苦悩も作品の中に投入して、透明に純粋に生き得る人、これは新人

 として望むと云ふよりむしろ私自身、日頃の念願としているところです。 

(歌人)

 

 

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私がこの言葉に出会ったのは、今から十年以上も前のことです。

橋本先生の愛弟子であり、私の短歌の師匠でもある

中川健次先生が、防府図書館 短歌会 にてご紹介して下さいました。

 

 

 

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当時、中川先生から伝えられる、そのひと言ひと言が、

この上なく清らかなものとして、わたくしの体の中に入ってきて、

何か、とても幸せな瞬間だったように記憶しています。

 

 

今では歌を詠む時だけでなく、モノ作りの際に、とても大切にしている言葉のひとつです。

 

 

先日、中川先生より  「いい言葉ですから、どんどん紹介して下さい。 」・・・と

許可を頂きましたので、ここで皆様にお伝えいたします。

 

感謝!